麻壁らぼ Hempcrete Lab
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コラム
ヘンプサウナ第二弾

関東圏の皆様、お待たせいたしました。
ついに栃木県大田原市、Nasu Satoyama Field キャンプ場内にヘンプサウナ(ヘンプクリートサウナ)が完成いたしました。
ワークショップにも多くの方に参加していただき、自然の中で存分にヘンプサウナの良さを味わっていただけるものとなっています。

HEMP SAUNA – 呼吸する壁と、やさしい熱のサウナ
「自然とつながる、サウナの新基準。」
HEMP SAUNAは、麻と石灰でつくられた“呼吸する壁”に包まれた、五感をほどくサウナ空間です。

【What is HEMP SAUNA? 】自然素材 × 快適性 × 環境性の融合
湿度40%前後、温度50〜60℃のやさしい熱環境を、壁自体が呼吸しながら整えてくれます。
ヘンプクリートとは:麻の芯と石灰を混ぜてつくる、調湿・蓄熱に優れた自然由来の建材。
このサウナでは、壁すべてにヘンプクリートを採用

【五感に寄りそう空間設計】

感覚特徴
遠赤外線(8〜12μm)を自然放射。じんわりと芯から温まります。
鼻・喉湿度が40〜50%で安定。乾燥しにくく呼吸がしやすい設計。
ヘンプ壁による音の吸収効果で、静かな瞑想空間に。
塗り壁に浮かぶ自然模様と木の質感が、視覚的な癒しを演出。
高温・過乾燥サウナと違い、のぼせず深いリラックス状態へ導きます。

【比較表(HEMP SAUNA vs 一般サウナ)】

項目HEMP SAUNA一般的な高温サウナ
温度設定50~60℃90~100℃
湿度安定性◎(壁が自律調湿)△(ロウリュ依存)
呼吸のしやすさ△(喉が乾く)
肌への刺激○(やさしい)×(熱刺激が強い)
エネルギー消費△(蓄熱式)×(高出力)
建材の安全性◎(無添加・抗菌性)△(塗装材・接着剤使用)

【環境建築としての価値】
カーボンネガティブ:成長期の麻がCO₂を吸収し、固化後も大気中のCO₂を閉じ込めます。
ローカルマテリアル対応:地域の麻・石灰での施工も可能。
廃棄時も安心:有害物質ゼロ。自然に還る素材です。

ととのう”だけじゃない。
「呼吸できる」サウナへ。

ヘンプサウナをご検討の皆様へ

 麻壁らぼでは、全国各地(都道府県に1つ)にヘンプサウナの設置をしたいと考えています。ヘンプの正しい知識を伝えたい、ヘンプクリートの良さを周りに伝えたい、農家さんの支援をしたい、自然にやさしい建材が普及してほしい、そんなふうに考えてくださる方々と”ヘンプサウナネットワーク”を構築したいと考えています。
 ヘンプクリートの一番の問題点は、版築工法だと施工費が高くなってしまうことです。その為、麻壁らぼがお仕事をいただく際は、ワークショップの講師として呼んでいただき、御施主様が主体で工事を行う方式をとっています。 勿論、普及してきた際は、施工業者の育成にも努めてまいりますが、天然素材かつバインダーを独自配合している都合上、仕上がりにムラがあったり、繋ぎにクラックがでたり、色々なトラブルも起こり得る素材のため、責任施工が難しい部分もあります。
 ”ヘンプサウナネットワーク”では、ヘンプの良さを伝えようとする方々に集まっていただき、それぞれどんなことがしたいのかを明確にし、夢を語っていただく。実際に施工が始まる際にはお互いに援助しようと言う試みです。施工を始める方が一番ほしいのは人工なので、ワークショップに人を送り込んでいただくなどがいいのかと思います。
 各都道府県に一つ!を条件にしていますので、ご興味のある方は、問い合わせフォームからご自身のプロフィールをお書きの上、具体的に何がしたいのかご相談ください。
 ※ご自身の紹介もなく、一方的に質問だけをお送りいただく方が多数いらっしゃいます。弊社はヘンプクリートを商材として売っているわけではなく、材料をノウハウと共に一緒に活動をしてくださる方へご提供している者です。コミュニケーションが大事であり、産業用とは言え大麻を扱いますので、こちらの判断でお断りする方もいらっしゃるかと思います。予めご容赦ください。
 ※現在、国産のヘンプチップは残念ながら入手困難となっています。その為、麻壁らぼはイタリア産のヘンプチップをパートナーと輸入して利用する予定です。在庫を抱えることが難しい為、予約順に到着次第割り振りを行います。ご了承ください。