ちょうど一年前、北海道の旭川のすぐ隣、上川郡当麻町にてヘンプサウナ(ヘンプクリートでできたサウナ)を施工しました。施設はKoti Private Sauna! https://koti-toma.com/
アースバッグサウナ、バレルサウナ、そして今回仲間入りしたヘンプサウナ!どれも100%天然素材でできているものです。畑のど真ん中にあり、完全貸切となっているのである程度の人数で行くととてもリーズナブル。
1年経過して、冬は乗り切れたのか、どんな風になってしまっているのか、とても心配していましたがちゃんと残っていました!!
このサウナ、実は束石の上に小屋を乗せただけなのですが、冬はマイナス20°になるというこの地域では凍結深度(地面が凍ってしまう深さ)が1メートルあり、通常は基礎が浮いて建物が歪んでしまいます。その為更衣室の小屋は杭を何本か入れている状態。ですが、予算の関係もありなんとか簡易に!ということでどうやって対応したのかというと、基礎の周りに溝を掘りました。で、そこにヘンプクリートのあまりを全て投げる。断熱性能の高さが売りのヘンプクリートなので、なんとかこれで基礎の周りが凍らない様に!とやってみたのですが、なんと、大丈夫みたいです。
補修をした跡はやはり残っていますが、色が落ち着いたためかそれほど気にならなくなっています。
施工をしていてつくづく思いますが、天然素材のためこうした傷も受け入れられる方でないとヘンプクリートにお目にかかることはできません。
当初、ヘンプクリートが火に強いからと言ってメガネ石を入れませんでした。結果何が起こったかと言うと、、、、内部の木のフレームが炭化しました。炭化はどんどん広がっていき、ヘンプクリートの壁はその形を保ったまま崩落。。。。ということで、メガネ石と耐火レンガはちゃんと積みましょう!
ページがあるせいか、時々勘違いされている方がいらっしゃいます。
麻壁らぼに ”お金を払ってヘンプクリートの施工” を発注しても、残念ながらお受けできません。工業化製品に慣れ過ぎてしまった方は特にお断りしています。だって、均一になんてならないもの。色も違えば突き方で見え方も違う、補修があれば補修跡も残る。こんな材料、一体誰が施工するんだ!!!って事です。
ヘンプクリートは、お金を払ってでもヘンプクリートが欲しい!自分でやってみたい!自然素材がなにしろ大好き!そんな方にしか向きません。もちろん、パネル化、ブロック化して工業化もする予定ですし、請負もできる様にしていくつもりですが、その場合はどれも”ヘンプクリートが内部に隠れてしまう”状態になります。現在麻壁らぼで行なっている”版築工法”は、まはる田島が施工指導をして、皆で作り上げるものです。これを全て業者さんにお願いするとしたら、とんでもない金額になります。
と、言うことで、麻壁らぼではまはーると一緒にヘンプクリートを作ってみたい!そんな仲間を随時募集しています。
施工店ももちろん募集中!一番いいのは、自分でヘンプサウナを作って、一緒に学んで、各地に同じ様な仲間を増やすこと。